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2009/3/20~22北アルプス・雲ノ平周遊

2009年03月23日 22:26

20090323222602

始めに断っておくとこのラインは天候上の理由から当初予定していたラインとはだいぶ異なるものとなった。
20日の未明から降り始めた生暖かい雨は昼前まで降り続くことになり、午前1時出発を予定していた本来の攻撃的なラインはこれでオミットとなった。
そこで前から気になっていた3月の雲ノ平にでも行ってみるかということで、まだ深いガスの立ち込める蒲田川左俣をひとり歩き始めたのだった…。

【20日 曇りのち晴れ 標高差1300m】

雨が降った後の重い雪の上をハイクアップ。途中15名ほどのワカン軍団を追い抜く。
ところどころ右岸の支沢から猛烈なデブリが林道を覆い尽くしているが、その規模たるや3月上旬に行った右俣よりも遥かに大きい。雪崩が大地をえぐりとるその異様な光景に唖然とする。

小池新道からはさらに濃くなったガスの中GPSを頼りに進むがデブリの徒渉に難儀。視界があればもっと効率の良いラインでハイクできるはずだが…今は無理。ただ機械のように歩くのみである。
双六ワンデイスキーのラインはこのまま小池新道を弓折岳方面へダイレクトに登るが今日は鏡平にて泊まる予定なので道を分かつ。鏡平に出る直前であれほど濃厚だったがガスがパッと晴れる。おお、槍穂!初めて来るけどここは絶好の展望台じゃないか。こんな素敵なところで今日は泊まれるんだ。「I am here!」

さて新兵器「U.L.ドームシェルター」ポール含めて760gという画期的な自立式のツエルトだが設営も簡単、居住性も申し分ないのだがやはり通気性には問題がある。夜半結露が氷結しツエルト内が氷の城のようになっていた。

◆新穂高温泉1000m10:10~ワサビ平小屋11:40~小池新道合流点~鏡平2300m14:30(泊)

【21日 快晴 標高差1400m】
3時起床の予定が起きたら5時。自分のテイタラクに罵声をあげながら急いで茶漬けをかきこみ、用足しに外に出てみると槍の背後から見事な日輪。寝坊はしたが幸先の良いスタート。

朝イチの弓折への斜面を登るがカリカリである。クトーを効かせ歩くが最後はクランポンに履き替えながら慎重に登る。稜線は結構な風が吹き荒れている。ここ弓折岳からは双六谷目指してひたすら高度を落とさないようにトラバースするが、朝イチのカリカリ斜面のトラバースはちと怖い。双六谷に入ってからは無木立の斜面をゆっくりハイクし山頂到着は10:00。稜線に出るといきなりの強風で歩きにくい事この上ない。三俣蓮華までの縦走路を背中の槍に励まされながらひたすらシール張りっぱなしで歩く。三俣蓮華からは目指す祖父岳とみんなの大好きな雲ノ平の優美な溶岩台地がようやく見えてきた。そしてその背後には薬師、立山・剣、そして後立山のあこがれの銀嶺の峰々が…この光景に触れ合った瞬間にまた新しい山旅が始まるのかもしれない。

三俣山荘まで快適なテレマークターンでかっ飛ばし、小休憩の後黒部川へ。さすがにこの時間になってくると雪が悪くなってくる。重荷を背負っての試練のテレマークなのである。黒部川はこんな最源流でも釜が開いている場所があった。無風・快晴・無音、まるで禅の世界。ふと雲ノ平の急斜面を眺めるていると遠くカモシカが登っているのが豆粒のように見える。同じ日本に居ながら限りなく遠くに生きている生命の姿を見るとどうしようもなく深い感慨におそわれる。ヤツは僕に問う。「お前は全力で生きているのか?」

祖父岳の登りはいきなりの急斜面。最後はクランポンに履き替えダガーポジションでキックをきめながらの落ちたらサヨナラのシビアな登り。この斜面を登るのは時間帯を選ぶだろう。台地に上がってからはみんなの大好きな雲ノ平のイメージ通りのゆるやかなな登り。楽しい。
強風の祖父を早々に立ち去り奥ノ平へ。正面には黒部五郎岳。昔登った雷岩ボルダーがよく見える。雲ノ平ヒュッテは屋根の頭しか見えていなかった。
茫漠とした時間が流れる。ザックを下ろしウイスキーをチビりとやる。

祖父沢と祖母沢の疎林快適なザラメ中間斜面をぶっ飛ばす。こんなとこで何かあったら取り返しがつかないとわかりつつも、生来の飛ばし屋魂を押さえられずぶっ飛ばす。あっという間に黒部川・祖父沢の出合いへ到着。針葉樹に囲まれた静かな素敵な場所だ。僕は一辺でここが好きになってしまったんだ。早速ツエルトを張り釜の開いた黒部川に水を汲みにいく。片足川に落ちたが大した被害ではない。酒を飲んでるうちにそんなことも忘れてしまった。ここ、今ここにいるという不思議。ちょうど5ヶ月前の晩秋にやはり単独で同じ場所でツエルトを張っていた。
あの時も考えていた。「人が自由になれるには?」

◆鏡平2300m6:20~弓折岳7:20~双六谷2400m8:50~双六岳2860m10:00~三俣蓮華岳11:10~三俣山荘11:40~黒部川2400m12:30~祖父岳2823m14:10~雲ノ平経由祖父沢出合2080m15:30(泊)


コメント

  1. Isaku Nogami | URL | -

    Re: Re: 2009/3/20~22北アルプス・雲ノ平周遊

    僕も結露は仕方ないと思って買ったのでそれほど気になりませんでした。自立式でこの軽さは本当に素晴らしい。
    しかしこのU.L、軽量化が求められる攻撃的な山以外あまり使わない気がしますね。釣行や沢では基本的にタープだし、最近アルパインもやらないし、、、春先や秋のスキーや釣りだけですかのう。

    今度U.L使ってる写真かっこよく撮るんでカタログにのっけてくれるよう直談判してくださいな。
    …プロに言うセリフじゃなかったかな…

  2. HOKUTEN | URL | 99DFA69w

    Re: 2009/3/20~22北アルプス・雲ノ平周遊

    U.L・・・やはり結露しましたか・・・。
    仕方ないですね。基本的にはツェルトの生地ですから・・・。
    今は直営店のアルバイト店員なので、色々情報を勉強しています。
    ××は○○とか・・・(^^;

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